年の瀬の風景
このところ、この時期らしい、晴れて寒い日が続いています。空気は乾燥し、キンとしています。寒いのは苦手なのに、こういう感じは好きです。
年賀状は書き終え、大掃除も終わり、今日は朝からお節料理の準備をしました。私の担当は、毎年決まって、伊達巻きの材料であるはんぺんをすり鉢でする事です。
母はいつものように昭和50年版の「3分クッキング」の本を出し、そこに貼り付けてある”新聞の切り抜き”を見ながら材料を用意し始めました。
「3分クッキングのレシピには小麦粉が入っているせいで、粉っぽくなるからイヤなのよ。」と言いながら、セピア色になった”新聞の切り抜き”を熱心に見ながら、作り方を頭の中でシュミレーションしているようでした。
本来は、魚の白身を材料に使うと書かれていますが、代用として”はんぺん”でもよいと書かれているので、うちでは毎年これで作っています。
母がだし汁を作っている間に、私ははんぺん二枚分を手でちぎりながらすり鉢へ入れて、すりこぎでなめらかになるまですります。久しぶりにやると、すりこぎの使い方を忘れているものですね。それでも、やっているうちにだんだんと感覚を取り戻してきました。
NHKのテレビ番組「男自転車ふたり旅」(ドキュメンタリー番組 俳優の蟹江一平と狩野学のイタリア1200㌔の旅)を見ながらはんぺんをすっていると、たまに手が止まり画面を見入ってしまうこともありましたが、画面の中の疾走感やイタリア人とのあたたかい出会いの感動が伝わってきて、本来、地味な作業のはずが、楽しくできました。
結構、疲れるので、休み休み40分位なめらかにすりあげたところに(いい加減にやると白いつぶつぶが残って見た目もよくないし、おいしくない。おいしくなーれと言う気持ちが大事!)冷ましただし汁、卵、砂糖、みりん、塩を入れてよく混ぜる。
私がやるのはここまで。
あとは、母の出番で、焼き上げ、巻いていく。
鍋に先程の材料を流し入れ、弱火で両面を焼き、片側にだけ茶色い焦げ目をつける。鍋から下ろし、焦げ目を内側にして熱いうちに巻きすで巻き、輪ゴムで止める。形がつくまでそのままにしておき、冷えてから切り分ける。
今年は、ほんのりイタリアの風も入ったのではないでしょうか。
さて、ベランダには満開のシャコバサボテン。鉄塔より高くなった赤と白のクレーンを乗せたままの建設中のマンション。葉をすっかり落としたツタのつるが張りついた誰かの家の塀。雲ひとつない青い空。
部屋の中には、満開のブーゲンビリア。片岡鶴太郎のカレンダー。増島加奈美のカレンダー。鏡餅。
2008年は良いことも悪いこともあったけど、ありがとう。いずれも私を成長させてくれたことでしょう。
2009年 よろしくよろしくお願いいたします。
みなさん良いお年をお迎えください。
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